【知らないと危ない】タイ就労に関して

この記事は私の過去の経験と最近多い相談内容を踏まえ
初めての方にわかりやすいようにしております。
タイの不法就労の定義は想像以上に厳しく、また厳しい罰則もあるので、
まずは概要を知っていただければと思います。

【想定対象の方】

  • タイで働こうと思い始めた人
  • タイで働くことを調べている人
  • タイで移住踏まえて働くこうと考えている人
  • タイで大麻栽培をしようと考えている人
  • 日本国籍の人(タイ国籍以外)

【記事の目的】

  • タイで働くルール概要を知っていただく
  • 私と同じ経験をしてほしくない
  • 騙されないように、注意喚起

【記事の信頼性】

  • タイ在住6年目(駐在4年・現地1年)
  • 就労でトラブル経験あり
  • ラオスでVISAの切替経験あり
  • 労働許可書を2事業分保有
※内容をわかりやすくするため、わざと詳細を省略している箇所がある前提でお読みください。
※Smart VISAやBOIなどの特定事項などは割愛しております。
※法律などの詳細内容や、詳細手続きに関しては専門家へご確認ください。

タイ就労に関して

タイで働くのに必要なもの

簡潔に言うと、タイで働くためには以下2つがないと不法就労です。

VISA(査証)

外国人がタイに入国・滞在するために必要な証書。
タイで働くために必要なVISAは「非移民ビザ就労/ワーキング(Non-Immigration B/IB):通称”Bビザ”」

入国VISAは8種類に分かれますが、他のVISAに関しては割愛致します
管轄:入国管理局(警察省)

Work Permit(WP:労働許可書)

外国人がタイで働くために必要な証明書。
WPは就労者個人の申請ではなく、タイ側企業が申請者です。
そのため、申請者の経歴よりも申請するタイ側企業が諸条件をクリアしているかが重要です。(正当な企業でないと申請できない)

管轄:雇用局(労働・社会福祉省)

重要なこと

  1. VISAとWPは管轄が違う(別々の証明書)
  2. 取得の順番としては⑴VISA(入国)⑵WP(労働許可)
  3. 外国人が働くのが禁止されている職種がある
  4. WPは「WPに記載された企業・場所・職務の範囲」に関して与えられるもの
  5. 上記④に記載されていない業務を行ったら厳密に言うと不法就労
  6. WPは、その会社の責任者なら簡単にWPを取り消し可能

補足説明をさせて頂きます。(上記①②⑥は記載の通りです)

③外国人が就労禁止されている職種あり

  • 外国人禁止職種:27種(観光業・秘書・仏像製造、など)
  • 条件付でのみ外国人が就ける職種:13種(農業・漁業・刃物製造、など)

参考 JETRO:外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用

具体例:
X:日本から来た観光客のガイドをお金をもらってする
X:(特殊技能を保有していない/農業管理できない、人が)大麻栽培をする

④・⑤WPの定義

WPの定義を法律に則ると以下です。

「就労」について、タイの外国人就労法(2008年)第5条では、賃金・その他の利益のいずれを追求するにかかわらず、肉体または知識をもって働くことと定義

これは、「外国人が、お金をもらっているか否かは関係なく、見返りが求められるような何かの活動をすること自体が許されない」という非常に厳しいことを言っています。

具体例:
X:Bビザ・WPを持っていない人が、日本から来た観光客のガイドをお金をもらわずにやる
X:製造業のWPしか保有していない人が、保険代理店業務をする。

当然、例外はあるのですが、【想定対象の方】には該当しませんので割愛致します

罰則

  1. 外国人労働者へ5,000〜50,000バーツの罰金
    (雇用主へも罰金あり)
  2. 自国への強制送還(の可能性)

注意事項

タイ企業に就職を考えた時に以下を確認下さい

●あなたを雇用しようとする会社は以下の条件を備えていますか? No → 不法就労
①外国人1人に対して200万バーツの資本金(もしあなたが2人目の外国人なら、資本金400万バーツありますか?)
②外国人1人に対してタイ人4人が在籍(もしあなたが2人目の外国人なら、タイ人が8人在籍してますか?)

●あなたを雇用しようとする会社のあなたの給与は50,000バーツ以上でしょうか?  No → 不法就労
(日本人の最低所得は50,000バーツ以上と規定されてます)
●あなたが働こうとしている会社はあなたのことを守ってくれますか?
(責任者がオーナーですとオーナーに従えないケースはどうなりますか?)

その上で、

<ささやかなアドバイス>

  • タイ人と仲のいい信頼できる日本人を経由
  • 2-3年間、タイの日系企業(中堅以上かつ非オーナー)に就職(日系企業は違法行為を非常に嫌いますので、その点は安心できます)

さいごに

せっかくいろいろな思いを持ってタイで働くことに興味持ったのに、悲惨な結末は残念です。
私は、経験しました。
(ので、この記事を書いてます)
<冷静に質問です>
?VISAとWP、グレイで抜け道はあるかもしれませんが、何かあった時に誰があなた(とあなたの家族)を守ってくれますか??
?タイ人は確かに日本人に対してフレンドリーですが、仲良くない(関係が薄い)日本人に時間とお金を割くと思いますか??
微笑みの国で食事も気候も合うと言っても、タイは日本人にとっては異国の地に変わりありません。
私達の勝手なイメージと実際は違いますので、どうかお気をつけください。
私は、前職の駐在員時のビジネス関係にあったオーナー系企業に運良く就職しました。
(当然ですが、VISAとWPは発行してもらってます)
信頼できる人がバックにいて安心して仕事に集中できます。
オーナー企業と言っても、神戸製鋼所や三菱重工と合弁するなど、
信頼を重視しながらトップダウンで決定が早い会社です。

また、産業用大麻なども含んだ色々な新規事業の話があります。
(もちろん、タイ企業ゆえの日系企業にはない問題点も山積みですが。。。)
興味があれば覗いて見てください。→こちら
<さいごの最後に>
私が言うのもなんですが・・・タイにいる日本人の甘い誘いは、「より」お気をつけください。

騙そうしてくるのはタイ人よりも、タイに住んでいる日本人か、タイと日本のハーフの人のケースが多いです。
理由は、異国の地で日本語が通じる安心感非常に大きく、警戒が甘くなるためです。
タイ人で日本語が話せる人はどちらかというと日本が好きで頑張って勉強してるケースが多い印象です。

※当然、私の経験と周りの方々の経験ですので、全ての人に当てはまるわけでないということはご了承くださいませ。

引用元・その他参考情報サイト

以上、誰かの参考に少しでもなれば嬉しいです。
タイでの仕事を応援してます。

 

本資料は、できる限り正確に記載するよう努力しておりますが、その正確性を保証するものではありません。
本情報の採否は読者のみなさまの判断で行って頂ければと思います。
また、万一不利益を被る事態が生じましても責任を負うことができませんので ご了承ください。