タイ🇹🇭大麻ビジネス2023 | CBDアドベントカレンダー 2023

はじめに、本内容は、CBD部主催の「CBDアドベントカレンダー2023」寄稿用に
今まで頂いた質問などを踏まえ、ビジネス目線で作成しております。

CBDアドベントカレンダー2023はCBDに関わる多様な情報が集まる貴重なプラットフォーム、CBD/Cannabis Forumで企画されております。
情報収集としても是非のぞいてみてください。

 

ーこの記事を読むとー

 タイの大麻ビジネスの外観がわかります

 タイの大麻ビジネスの可能性がわかります

 タイの大麻ビジネスの注意点がわかります

この記事を読んでくださったみなさまに
少しでもタイ大麻ビジネスに興味を持っていただければ嬉しいです。

 

<留意点>
※本記事は2023年3月末時点の情報を前提に作成しております。
※本記事は、情報提供を意図しており日本国内外の違法行為を推奨・助長するものではありません。
※本記事を読むのに10分以上かかります。(文字数10,000字超)
各項目において図解や箇条書きにしておりますので、ご興味あるところをご覧ください。

 

自己紹介&自分の大麻との関わり

※認知度低い個人のため、20秒だけご容赦下さい(読み飛ばして頂いても結構です)

過敏性腸症候群(IBS)

新入社員のある日、電車に乗れなくなりました。
朝の満員通勤電車内、総武快速線で船橋ー市川駅間の7分間、腹痛でいつ漏れてもおかしくない地獄の時間がきっかけでした。
その後、体調は急激に悪化し、毎朝の通勤時間は各停の各駅で降りてトイレに。トイレが空いてない時はパニック状態に。
そんな日が数ヶ月続くと、毎日の朝の視界は暗く(本当に暗く見えるんです)、精神科に通い「うつ病寸前」になりました。
異動を機に回復してきましたが、今でも下痢止めは常備。
この経験から、精神的な不安が人の生活に多大な影響を与えることを実感し、医療用大麻に強く興味を持っていく根底になりました。

大麻スタートアップ企業へ投資

2020年に大麻投資の相談があり、過去の上記体験・健康・環境に貢献できる古くて新しいものに、魅力と期待を感じて資金を入れました。
これが大麻関連ビジネスに関わるスタートで、今に至ります。

これまでの活動

2022年4月に商社を退職したあとは、タイ大麻新興企業へ訪問と、日本の界隈の方と直接お会いする機会を頂いて交流・関係構築に注力しました。
今まで商社として別業態のビジネスだったので、大麻関連ビジネスで何者でもない自分ができることは、「直接会って話す」正直これしかありませんでした。
お陰様でみなさんと情報交換をさせて頂き、CBD部主催の「CBDアドベントカレンダー2023」へ寄稿に至り、感謝です。
(画像をクリックすると別タブで各Webサイトへ飛びます)

タイの大麻ビジネス

タイにおける大麻の歴史

※画像をクリックすると別タブで拡大表示します

日本では1万年程前から麻が農作物としてして使用されていると言われておりますが、
タイにおいては歴史は浅く、17世紀のアユタヤ王朝時代から使用されていると言われております。
20世紀前半に、規制を受けた後、約100年後の2018年に医療用大麻解禁し、
2022年6月9日に禁止薬物リストから除外により合法化の道を辿りました。

大麻ビジネス重要性

大麻の合法化はタイにおいて、重要政策のうちの一つです。
その理由は以下です。

アジア・世界でタイ王国の存在感を上げるもの

と、考えられているからです。

タイでは既にASEAN地域において他国と比較して、
1)経済成長率の低迷(直近10年で実質GDP成長率は毎年5%未満)
2)少子高齢化が顕著、
な状態に陥ってます。


その危機感の中で政府はタイランド4.0という成長戦略の方針を出し、自国の存在感を上げる努力をしております。

そして、これに大麻ビジネスがピッタリと当てはまるのです。

その内容を以下4点で解説させていただきます。

  1. タイの成長戦略に沿っている
  2. タイ農家の収入アップ
  3. 「環境」の文脈
  4. 自国の得意分野
  1. タイの成長戦略に沿っている
    タイの成長戦略(タイランド4.0)では、12の重点産業が設定されております。
    そのうち、大麻ビジネスは
    ・医療ツーリズム
    ・農業とバイオテクノロジー
    ・バイオ燃料
    に関わると考えられています。
  2. タイ農家の収入アップ
    タイ国家統計局によると、2021年度の農業従事者の平均月収は約16,000バーツ(約6万円強:2023年3月末換算)で各業種の中では最低ランクに関わらず、就業者はタイ総人口の約30%と言われています。
    そのため、既存の作物の代わりに収益性の高い大麻を栽培することにより、農家収入が上昇し、結果として消費にも繋がりGDPも向上すると考えられています。
  3. 「環境」の文脈
    上記の①とも重なりますが、タイ政府は自国に優位性のあるBCG経済(Bio-Circular-Green)を掲げ、さらに、毎年タイ首相は国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)に参加し、気候変動への取り組みを表明してます。
    諸外国への「環境アピール」もあると思いますが、タイは大気汚染の被害が多い国の一つであるので、政府としては必要不可欠な対応といったところです。
    そこにみなさんご存知の大麻(ヘンプ)は、成長が早く二酸化炭素を吸収することから、産業用途に大きな可能性を持っています。
  4. 自国の得意分野
    タイのイメージに「伝統ハーブ」「スパ」「マッサージ」があり、薬草類の一つとして大麻と相性がよく応用が可能。

タイは「発展途上国」というイメージを脱却し、ASEAN地域・アジアでトップクラスの存在感を出したいのだと強く感じます。
タイがペットフード生産・輸出が世界3位やパイナップル生産・輸出が世界1位は、普通の人は誰も知らないでしょうが、
昨年5月に大麻100万本配布キャンペーンで世界中に「タイ=大麻」のイメージをもたせることに成功しました。
大麻(新産業)を他国に先んじて開拓し優位性を獲得することで
後塵を拝していた過去を払拭し、アジア・世界の中で存在価値の向上を狙っているのです。

つまるところ、タイ政府として大麻・大麻ビジネスは重要な手札であることは間違いないと思います。

長くなりましたが、
そんなタイの大麻ビジネスを見ていきます。

タイの大麻関連市場

上図は調査会社のResearch and Markets、Grand View ResearchとBloomberg、Bangkok Postの記事を参照にタイのマーケットを、日本のマーケットを矢野経済研究所を参照しつつつ推測を踏まえて私が作成しております。

この予測から分かるように、タイの市場はタイ国内だけでなく海外のメディアやリサーチ会社からも注目の的になっており、
2024年に約860億円、2025年に約1,560億円、2030年に約1兆2,480億円(2023年3月末換算)と推定されております。

しかし、

タイの人口はJETROの情報(出所:タイ内務省)では2021年に6,617万人、一方で2021年の日本の人口は総務省統計局では1億2550万人と、約2倍の人口差があります。
また、2021年の購買力平価(IMF)で比較すると、日本は5兆6千億ドルでタイは1兆3千億ドルと4倍の差があります。

富裕層や中間層が増えてきているとはいえ、タイで本当にこのような大きな大麻関連市場ができるのか。
個人的には少し過度に感じるので一歩引いてみておりますが、タイ政府だけでなく、タイの有名大学や銀行もこぞって大麻関連市場を大きく取り上げているのが現状です。

本当にこれだけ大きい市場が数年以内に生まれるかは未知数ではありますが、多くのプロダクトやサービスが徐々に生まれているのは肌で感じてますので期待したいです。

タイの大麻ビジネス全体像

続いて、タイの大麻ビジネスの全体像です。

「流通」の部分は割愛し、川上・川中・川下で分けると、川上・川中領域は「大麻新興企業」が主に主戦場とし、川下領域は「既存企業」を主としております。

その大きな理由の一つは、川下(製品)領域には従来よりタイ国内に製品を投下している大手財閥企業を含む既存企業がいることです。
企業ブランドが確立されている既存企業に対して、新興企業は資本力で劣るため、既存企業と戦うよりは提携の方が双方にとってメリットがあります。
一方、資本が潤沢にある既存企業は子会社を設立するなどして川上・川中領域まで領域を伸ばしています

また、大麻新興企業で川上(栽培)のみを行うのは少数派です。
米国の市場価格暴落を考慮するとわかりやすいですが、市場価格は需要と供給で価格が決まります。

後述しますが、現在は「需要>供給」なのでタイの市場価格は高いですが、近いうちに下落していくと想定されます。
そのため、他の作物を作っていた農家が作る大麻と差別化して価格を維持するのは初期コストや管理コストも考えると非常に難易度が高いので、大麻新興企業は抽出設備に資本を投下して川上・川中を中心としています。

 

≪ 特徴 ≫

  • 大麻栽培は「農業」とみなされ、外国企業はタイ企業と連携が不可欠
  • 政府が農家に大麻栽培を収入増として奨励
  • 屋内栽培で厳格に品質管理をする企業と、屋外栽培などで管理が不十分な農家で分かれる
  • ただし、屋外栽培・グリーンハウス栽培でも高額な抽出設備を揃え、高水準な成分を抽出する大麻新興企業あり
  • 大麻新興企業が栽培事業のみのケースは少数派。栽培は農家に任せて提携農家(コントラクト・ファーム)として、量を拡げるモデルが一般的
  • 現時点(2023å¹´3月)では①産業がスタートして間もない②需要が局所的に多かった③競争力がないことで、原料価格は高い水準

参考ですが、一つの指標であるCBDアイソレート価格(タイ国内市場価格)は、現時点(2023年3月末)でkgあたり約10万〜15万バーツ(約40〜60万円程)です。

米国産や中国産には足下にも及ばないレベルで、今後生産量・流通量が増えることで市場価格は下落傾向になりますが、輸入規制の関係もあって当面各国と比較して価格優位性はないと想定します。

但し、これは「市場価格(市場での販売価格)」であり、今後確実に競争力は上がってくる(原価低減・付加価値品種の育成)と考えます。

次項から、タイ大麻新興企業の主プレーヤーを紹介していきます。

川上・川中を中心とした主要タイ大麻新興企業

2022年6月9日に大麻合法化の後、以下の各社社長・上層部と直接面会して入手した情報含めてご紹介します。
※株主・資本金などの情報は2023年3月末時点のCorpus(日本の帝国データバンクが発行する調書のようなもの)を元に作成しております。

  1. Dr. CBD
  2. Thai Leaf
  3. Paccan
  4. ESG

Dr. CBD

会社名 Dr. CBD CO., LTD.
事業内容 川上・川中・川下
農場場所 バンコク市内(屋内栽培)
株主 社長:25%, KCG Gr:10%, 他個人
注力分野 ヘルスケア・医療
政府関係 非常に強い
抽出設備 中規模(中国製)
特徴 ・会社設立から2年間を研究のみに資金集中
・研究を元にした製品に強み
・社長がTIHTAのプレジデント
・製品レンジが広い(ペット・Kratom製品あり)
他参考 2023年1月に昭和大学/佐藤教授訪問
公式サイト https://drcbdgroup.com/

同社は設立から2年間、屋内栽培での厳格な品質管理下の中で研究のみに資金を集中し、その後、製品開発に注力して多彩な女性を中心とした商品ラインナップを揃え、現在はマーケティングに多額の資金を投下中。

また、TiHTAのプレジデントを務めている同社社長は政府関係者との関係も強く、マーケティングに力を入れているため、タイ国内では随一の認知度があります。

事業分野としてはヘルスケア分野だけでなく、ペット向け専門の子会社やKratom専門の子会社を設立したり、病院やゴルフ業界の提携と多方面に拡げています。
また、医療大麻クリニックは2カ所開設済みで、4月にタイの日本人街であるトンローに完成する複合施設に3カ所目を開設済。


海外からの動きでは、医療用大麻解禁に目下活動中のマレーシアの政府系団体が頻繁に同社を訪れるなど、ASEAN地域においても知名度を徐々にあげております。

そして、日本の市場も非常に重要な拠点と捉えており、日本の協会・企業との協業を強く望んでおります。→詳細情報知りたい方はこちらまで

Thai Industrial Hemp Trade Association

各業界のスペシャリストを理事メンバーとする大麻関連でタイ最大級の協会。
政府関係者と連携強く、ASIA INTERNATIONAL HEMP EXPOを日本と共催するなど、活動は広範囲に及ぶ。

Thai Leaf Biotechnology

会社名 Thai Leaf Biotechnology CO., LTD.
事業内容 川上・川中
農場場所 バンコクから車で1時間強(グリーンハウス栽培)
株主 Origin Gr:25%, 社長:21%, 他 米国・カナダ
注力分野 医療・ヘルスケア・飲料
政府関係 強い
抽出設備 大規模(米国製)
特徴 ・社長は製薬関係に非常に強い
・GMP PS/C認証済

・コーネル大学(アイビーリーグの一つ)と提携
・種の研究分野に強み
他参考 2022年10月に正高先生訪問(YouTube:「タイの大麻農場を見学してきました!」)
公式サイト https://thaileaf.com/

同社社長は製薬関連の会社オーナーでもあり、製薬関係者とは非常に強い繋がりを持っています。
コーネル大学とは製薬関係のバックボーンゆえに成立した提携とのこと。

事業分野としては、種の品種改良・研究を、大規模かつ高性能な抽出設備を武器に、医療・ヘルスケア分野に推進しています。
川下領域は筆頭株主であるORIGIN HEALTHCARE COMPANY LIMITEDが中心。

そして、同社も日本の市場を重要な拠点と捉え、日本の企業との提携を強く望んでおります。→詳細情報知りたい方はこちらまで

Paccan

ジョーさんの記事をご参照下さい。

ESG

会社名 Eastern Spectrum Group CO., LTD.
事業内容 川上・川中
農場場所 バンコクから車で4時間(屋外栽培)
株主 創業者および個人主体(タイ・米国・インド・韓国・シンガポール)
注力分野 ヘルスケア・医療
政府関係 中
抽出設備 大規模(中国製)
特徴 ・取締役に各業界の上級役員
・創業者達はタイの超有名インター校の友人同士で20-30代
・GMP PIC/S取得中
他参考 屋外栽培200ライ(約32ヘクタール)

同社は、広大な土地に屋外で栽培したものを大規模な抽出設備でhigh-grade品に調整して製造しております。

実務をやっている創業者達が20-30代で若く、その若い創業者達を各業界の上級役員がサポートしているのが特徴です。
創業者達自身は、年間3〜400万円以上の教育費が必要な超有名インターナショナル校から、各国の有名大学へ進学した優秀な方々です。

現在は、GMP PIC/S取得を目指しているとのこと。

同社も日本の市場を重要な拠点と捉え、日本の企業との提携を強く望んでおります。→詳細情報知りたい方はこちらまで

概略比較

※横にスクロールしてください

会社名 Dr. CBD Thai Leaf Paccan ESG
株主 社長:25%, KCG Gr:10%
他個人
Origin Gr:25%, 社長:21%
他
創業者 創業者および個人主体
資本金 187.5百万バーツ
(約7.3億円)
4百万バーツ
(約1600万円)
40.6百万バーツ
(約1.6億円)
77.6百万バーツ
(約3億円)
政府関係 非常に強い 強い 非常に強い 中
特徴 ・研究を元にした製品に強み
・社長がTIHTAのプレジデント
・製品レンジが多様
・製薬関係に強み
・GMP PS/C認証済

・コーネル大学と提携
ジョーさんの記事参照 ・取締役に各業界の上級役員
・創業者達は若く優秀
・GMP PIC/S取得中

川下を中心とした主要タイ企業

川下は大麻原料・抽出成分を加工して製品化する企業になります。

前述の通り、既存企業の領域として参入が始まり、
タイ最大財閥のCP Grを筆頭として、食品・ヘルスケア・飲料分野を中心に製品化が進められています。

※画像をクリックすると別タブで拡大表示します

引用:タイの産業用・医療用大麻の規制に関する最新情報 2022年9月版 by山田コンサルティンググループ株式会社

解禁から現在

2022年6月9日に薬物リストから大麻が除外されてから現在までを整理します。

  • 解禁前5月にタイ政府による「大麻草100万本贈呈」の大規模キャンペーン、7月の渡航制限緩和、11月のASIA INTERNATIONAL HEMP EXPOの開催などを背景に多くの観光客が来泰
  • 観光客をターゲットとしたディスペンサリーが大幅に増加。(国外のイメージはココ)タイ全土で1万店とも言われる。販売ライセンス保有の規制を敷いて保有していない店舗は摘発されているが、違法店はまだまだ存在
  • 医療ツーリズムの号令の下、医療大麻クリニックの創設・登録が増加。医療用大麻クリニックでは医師の処方により満足度の高い色々なサービスを受けることができる
  • 一方で、CBDを使用したスパも増加しているが、5つ星ホテルで高価なプランでも施術者のCBDに関する知識が乏しいとの噂も
  • バッズ製品は外国人・旅行客には人気だが、タイ国民の大麻製品へのアクセスは停滞(①タイ国民は慎重②日本同様に知識不足、が要因)
  • 大麻工業団地創設プロジェクトが始動している
  •  ASEAN地域、特にマレーシアは医療用大麻解禁に向け、タイ企業視察を活発化し提携できる企業を模索中
  • 覇権争いは始まっており、既に企業の淘汰が始まっている
  • 2023å¹´5月14日の総選挙を控え、各企業は様子見状態。規制が厳しくなる見込み

時々、「この一年のタイ政府の政策は行き当たりばったりで、タイっぽい(ネガティブなイメージ)」と言われますが、私自身は、タイ政府は新産業、特に「黒→白」のビジネスでの社会実験をしているように思っています。

タイ政府関係者や高官は、みんな超有名インターナショナル学校を経て、米国・英国で勉強してます。
当然ながら超優秀な人ばかりなので、「ただ行き当たりばったり」ってのはないと考えてます。

自国が大麻関連ビジネスでASEAN地域・アジアで覇権を取るために考えた行動だと(いいなぁと)考えてます。

今後の予想

上記の背景と直に会って収集している情報を合わせて、私の予測をあげさせて頂きます。
※個人的な予測ということを重々ご理解下さい

  • 大手財閥含めタイ企業のマーケティング戦略でタイ国民の認知度・理解度が徐々に向上
  • 本年期待されている日本の大麻規制緩和がブーストとなり、認知度向上とともにタイ国内市場が更に活性化
  • 栽培が拡大/活性化することにより原料の市場価格は徐々に下落する
  • 大麻新興企業の淘汰が進み、栽培から製品販売まで一貫した企業や、川下の大手企業と提携できる企業が生き残る
  • 日本企業による提携・資本参加も大麻新興企業にとって生き残りと覇権を握るための重要な要素となる
  • 大麻新興企業が日本市場進出を目指し大手CBDメディアを通じてWebinarを実施
  • 日本とタイ間で産官学の学会が発足
  • 日本とタイを中心としたアジア圏の国際協会が発足し、研究分野の交流が深まる


他国同様、タイ国内でも大麻関連産業に対して色々な形で揺れ動きが発生すると想像します。

しかし、それは新産業の当然の流れであり、それでもこの新産業をタイ政府は後押しし続けて、成長していくと予想します。

タイ大麻新興企業が求めていること

シンプルに以下2点です。

  • 日本企業からの資本参加
  • 日本企業との提携

「日本」「Made-In-Japan」というブランドは、海外において私たち日本人が想像しているより断然大きいものです。
どの企業も日本との提携を渇望しています。

注意事項

私と同じ轍を踏まないことを願いまして、簡単に解説させて頂きます。
※個人的な意見ということを重々ご理解下さい

① 大麻関連の規制はまだ確立していない

② 詐欺まがい案件多い

③ その領域に詳しい、かつ、信頼がおける人に相談しましょう

④ 簡単にできそうなことは、それだけリスクが多いということ

⑤ 騙そうとしてくるのは、タイにいる日本人や日本とタイのハーフの人が多い

⑥ タイでの働くこと(就労)は簡単ではない

⑦ カナビス/ヘンプへの基本知識は不可欠

① 大麻関連の規制はまだ確立していない

タイという国は、日本のような先進国と違い、法律・規制はすぐに変更され適用されます。
法案が通って、「翌日や数日後に施行」みたいなケースが多いです。
当然、法案の内容が大きければそれだけ施行までの時間猶予はありますが、日本人の感覚からは想像できないスピードです。

そのため、確立する前にアーリーペンギンの気持ちで海に飛び込むと、いきなり海が凍ってしまう(規制がガラっと変わってしまう)可能性もあります。
ここは戦略的な部分の一つでもありますが、事前に大きなリスクとして認識しておく必要があります。

② 詐欺まがい案件多い

2020年頃から日本人向けに出資を募る大麻ビジネス案件が出回ってました。
当時の資料は今も手元にありますが、利益計算の根拠が的確であるように見せかけて、全くデタラメだったのがわかります。(今だからわかります)
見当ハズレでビジネス失敗なら仕方ない部分がありますが、、、

その上で、大麻ビジネスに限ったことではないですが、騙されないために以下③〜⑤でもう少し説明します。

③ その領域に詳しい、かつ、信頼がおける人に相談しましょう

ビジネスの鉄則ではありますが、自分自身でやりたがる人がいて失敗するケース多いです。(私のことです)
無料の情報に有益な情報はほぼないです。

有限な時間を多くかけて得るもの少ないなら、ある程度調べて上でコンサル受けた方が決定(前進・撤退)もすぐできます。
タイの大麻ビジネスに関しては、ジョーさん(@weonseokchoi)一択です。

④ 簡単にできそうなことは、それだけリスクが多いということ

「現地行ってパートナー探し」、これほどリスクあるのはありません。

ビジネス感覚あるか、よほどのメリット(金脈・人脈)があると思われた人のみがパートナー候補です。
それ以外の人は、ほぼ騙されて終わります。
数日・数回会っただけでパートナーになれる世界は一握りだと身に沁みてます。

⑤ 騙そうとしてくるのはタイにいる日本人や日本とタイのハーフの人が多い

騙そうとしてくるのはタイ人だけではありません。

むしろタイにいる日本人や日本とタイのハーフの方が多いと思っています。
異国の地で、外国人に警戒心は誰しもがありますが、その警戒心のガードを下げるのが慣れ親しんだ日本語です。
日本の文化的背景を持った日本語には、ガードを一気に下げる強さがあります。

一方、日本語を話すタイ人は、勉強を一生懸命した人のケースが多い印象です。

⑥ タイで働くこと(就労)は簡単ではない

こちらをご参照下さい

合わせて読む

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これを知らないと騙される原因になります。

⑦ カナビス/ヘンプへの基本知識は不可欠

どのビジネスでも基本知識は不可欠です。
大麻領域は環境分野にも確実に関与するキーワードで、「知識」はその分野の「ドレスコード」です。

私は科学的根拠を背景とした知識を求めたので、日本臨床カンナビノイド学会でも公式に案内出されているMM411さんのEラーニングコースで勉強しました。
今後の新産業の長期的発展に際し、医療や産業用の視点でいくと、科学的根拠は必須だと思っています。

 

本記事の掲載で、「割引コード:MHT」にて割引5000円(⚫CBD医学ウェルネスコース⚫ヘンプ農学基礎コース、の2コースも)で受けられますので興味があればこちらからどうぞ

 

さいごに

ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。ここ迄読んでくださった方にお礼も含めて3つ追加でお伝えいたします。

  1. タイの大麻ビジネスに関しての質問に回答させて頂きます
    例)各社の財務状況、各社商品リスト、各社ライセンス取得状況、各社とのビジネス構築など
    お問い合わせ あるいは Twitter(@masaya1985_h)へDMを頂ければと思います。
    (いくつかのタイ企業と秘密保持契約を締結している関係上、全ての質問に回答できるかはわかりませんので、予めご理解下さい)
  2. タイ大麻農場見学をご紹介します(条件あり)
    お問い合わせ あるいは Twitter(@masaya1985_h)へDMを頂ければと思います。
  3. タイでの事業のご相談(大麻関連以外)に回答させて頂きます。
    現在、大から小のプロジェクトがあります。
    ・タイで有数のホワイトサンドビーチ
    ・ペット(哺乳類・爬虫類)ビジネス
    ・リサイクルショップ
    ・有機栽培(ニームオイル・土)
    ・フィットネスジム関連
    ・環境関連事業

引用元・参照サイト

Thailand Cannabis Market Forecasts, 2022 – 2030 by Grand View Research
Thailand Cannabis Market Forecasts, 2022 – 2030 by Research and Markets
タイの産業用・医療用大麻の規制に関する最新情報 2022年9月版 by山田コンサルティンググループ株式会社
Cannabis Market in Thailand by Bloomberg
Thai cannabis market worth B21bn by 2024 by Bangkok Post
CBD製品市場に関する調査を実施(2022年) by 矢野経済研究所
タイのBCG経済モデル、スマートファーミングやバイオ技術に商機 by JETRO
BOI(タイ投資委員会)について by Thailand Board of Investment

略歴

  1985年 神奈川県生まれ
  2005年 早稲田大学入学
  2010年 商社入社
  2018年 タイ駐在
  2022年 商社退職 →フリーランス →タイ企業Director就任

スタンス

  • 医療用大麻と産業用大麻に興味があり、嗜好用大麻には興味がない
  • 大麻ビジネスで詐欺まがいかつ裏切られて借金を持った経験があるので、信用・信頼ベースでのみ仕事
  • クリーン且つ科学的根拠を前提にしたビジネスに特化

 

本資料は、できる限り正確に記載するよう努力しておりますが、その正確性を保証するものではありません。
本情報の採否は読者のみなさまの判断で行って頂ければと思います。
また、万一不利益を被る事態が生じましても責任を負うことができませんので ご了承ください。